山 林 境 界 |
そもそも境界とは 「境界」という言葉を聞くと皆さんが最も身近に感じるのは、宅地における境界ではないでしょうか? 自宅がある土地と隣の土地の境目はどこにあるのか最も興味がある事柄です。 新しい宅地の場合は法務局に行けば登記簿があり、土地の面積や登記図などが閲覧出来、確実に境界を把握する事が出来ます。 山の境界はどうなっているか では、山における「境界」はどうやって決まっているでしょうか? 山の場合も同じく宅地のように法務局に登記があります。住所(新宮市○○○-○番)は勿論、面積(○○○m2)なども記載されています。 ですが、、、、実際、第三者がこの登記簿を見て山林に行き境界を把握することはほぼ不可能です。 山の場合、登記は仮の登記のようなもので、面積などは実際正確に計測してみると大幅に違っている事が多々あります。 山の境界の調べ方 それでは境界をどうやって把握するのでしょうか? 基本は隣接した山主との話し合いで決まります。実際現地に赴き、両者合意のもと境界を決め、境目に境界杭を打ち込んだり、立木に印をつけたりします。 そもそも山は昔からあるものなので、ご先祖様から受け継い場合、写真のように境界に石が置いてあったりと目印になるものが意外とあります。 ただその目印も飛び飛びにあるものなので、実際その間の一本一本の立木がどちらの所有物であるかは、話合で決めるしか方法はないようです。 また過去に、森林組合などで間伐などの手入れを行っている山に関しては、森林組合に正確な山林地図があったりします。
正確な山林地図を作ろうという動きと問題点 こういった状況を改善しようと、各自治体が中心となって正確な山林地図を作ろうという動きがあります。 費用を自治体負担で各山林所有者の立合いの元、境界を正確に決め、測量してくれるそうです。 現在徐々に進めている段階で、自分の山が調査対象に該当すると連絡があるそうです。 ただ、山林に興味を示さない若い世代が多くなっているなか、親から引き継いだ山を手入れもせず放置し荒れ地となっているものも多く、 各集落の境界を把握している高齢世代も少なくなっているので、ますますこの先把握出来ない山林が増えてくると思います。 (総務 山本) |